「英語を使った仕事」の2つ目は、日本語教師です。
ただし、今回は少し番外編。
私が専門学校で担当した日本語の授業では、英語はまったく必要ありませんでした。
とはいえ、英語を含めた外国語を学んだ経験や、
異文化な視点はとても重要になると思います。
日本語教師といっても、教える相手や学習段階、授業の方法によって、英語の出番は変わります。今回は、そんな違いも含めて、私の経験をご紹介します。
日本語を教えるとき、英語を使うこともありました
私は大学で日本語教育を副専攻し、社会人になってから日本語教育能力検定試験に合格しました。
その学習経験を生かして、以前から趣味やボランティアに近い形で、外国人に日本語を教えることがありました。オンラインでも対面でも交流していて、ランゲージエクスチェンジの中で日本語について説明することもありました。
特に初級の学習者で、日本語だけで進める「直接法」を希望していない場合には、英語で文法を説明する方法を取っていました。
学習者と英語を共通言語として使えるなら、日本語ではまだ理解しにくい内容を、英語で補足できます。私にとっては、英語と日本語教育の知識を組み合わせて使う機会でした。
英語を話せることと、日本語を教えられることは別
よく言いますが、英語が使えると説明の助けになりますが、
それだけで日本語を教えられるわけではありません。
普段は何気なく使っている日本語でも、
「なぜこの助詞を使うのか」「似た表現はどう違うのか」と聞かれると、説明に迷うことがあります。
私の場合は、大学で日本語教育を学んだことが、こうした質問に向き合う土台になりました。英語は、その知識を学習者に伝えるための手段の一つだったと思います。
仕事としての日本語教師:作文クラス(N2レベル)を担当
もう少し手を挙げれば、ほかの授業も任せてもらえそうでした。ただ、初めてで自信がなかったので、まずは1科目を担当することにしました。
クラスは40人弱。東南アジア出身の学生が多く、日本語力はおおむねN2程度でした。
日本語で会話ができる学生も多かったので、授業は日本語で進め、英語はまったく使いませんでした。
担当はライティング・作文です。話せる学生でも、文章を書くと助詞や表現に迷うことがあります。一人ひとりの文章を読み、どう直すと伝わりやすくなるかを考える必要がありました。
非常勤講師のメリット:出勤時間が短く、長期休暇もあること
非常勤のメリットとして感じたのは、授業の時間帯に合わせて働けることでした。
担当する時間割によっては、午前中だけ働くこともできます。一日中学校にいる働き方ではないので、家庭の予定と調整しやすい部分がありました。
また、夏休みなどの長期休暇があることも、子どもを育てながら働くうえでは助かりました。
もちろん、時間割や休暇中の業務は勤務先によって違います。それでも私にとって、学校に行く時間を限って働けることは、大きなメリットでした。
デメリット:授業外の仕事の多さ(採点、授業準備)
一方、想像以上に大変だったのが、授業以外の仕事です。
授業の準備、プリント作成、宿題の確認。
そして、作文の授業ならでは、ほぼ毎回40人分の長文の添削。
特に作文は、答えを見て丸をつければ終わるものではありません。
40人弱の文章を読み、修正やコメントを返す作業には、かなりの時間がかかりました。
学校から帰っても、自宅で採点をしている。出勤時間は短くても、仕事全体に使う時間は決して少なくありませんでした。
日本語教師の給与:時給3,200円でも、家での作業を含めると?
記憶が曖昧なところもありますが・・・
報酬は、記憶では時給換算で3,200円程度でした。
最初に提示された額は、確か2,000円程度だったと思います。
条件については、必要であれば相談してもよいと思います。
私は交渉をしたわけではないですが、返事が諸般の事情で遅くなってしまっていたら多分躊躇っていると思われたらしく、金額を上げてもらっていました。
ただ、実際に働いて感じたのは、授業時間の単価だけでは判断できないということです。
「3,200円いただいていても、家で採点している時間まで含めたら、一体いくらになるのだろう」
そんな気持ちになることがありました。
これから応募するなら、報酬が1時間単位なのか1コマ単位なのかに加え、授業準備や採点に対する手当があるかも確認したいです。
また、なぜ「作文」の授業が新人に回ってきたのかもよくわかりました・・・
「2年目から楽になる」と聞いたけれど、私は1年で一区切り
日本語教師の友人からは、「1年目は準備が大変だけれど、2年目からは作った教材を使えるので、かなり楽になる」と聞いていました。
それは、確かにそうかもしれません。
1年間でプリントや教材はそろってきましたし、同じ科目をもう一度担当するなら、最初ほど準備に時間はかからなかったと思います。
でも、私は一旦、日本語教師は大丈夫と区切ることにしました。
外国人の方に日本語や、日本文化を教えることは今でも大好きですし、
知識はあっても、仕事として行った時の
授業外の作業まで含めた負担は、実際にやってみなければ分かりませんでした。
子育てとの両立は、授業外の時間まで考えたい
専門学校の非常勤日本語教師は、出勤時間や長期休暇の面では、子育てと合わせやすい仕事でした。
ただ、私が担当した作文の授業は、持ち帰る仕事が多く、家での時間もかなり使いました。
同じ日本語教師でも、担当科目や学生数、教材が用意されているかどうかによって、負担は変わると思います。
求人を見るときには、授業の時間と報酬だけでなく、「その授業をするために、家でどれだけ作業するのか」まで確認しておくとよいと思います。
私にとっては大変な1年間でしたが、以前に学んだことを仕事で使い、実際に大人数の集団クラスを受け持てたことは、貴重な経験になりました。

