英語を使った仕事③ 英語教師|専門学校で1年間教えた素直な感想

英語の仕事・転職

専門学校で、非常勤の英語講師としてTOEICの授業を担当したことがあります。

ただ、今回も少し番外編です。
英語教師を目指して応募したわけではなく、日本語教師として応募した専門学校から声をかけていただいたことがきっかけでした。

英語を使えることと、英語を教えられることは違う。そのことを、身をもって感じた1年間でした。

一度は断った、英語講師の依頼

日本語非常勤募集で応募し、内定をいただいた専門学校。

無事に新しい職種で仕事ができるなと思っていたところ、


専門学校から連絡。
たまたま英語の先生が足りなかったようで、TOEICの点数から
「英語の授業も担当できませんか」と声をかけていただきました。

私は英語の教え方を専門的に学んだことがありません。
もちろん英語を教えた経験もなかったので、あまり乗り気ではなく、一度はお断りしました。

それでも「ぜひお願いできないか」と言っていただき、「こういう経験をする機会もなかなかないかもしれない」と考え、引き受けることにしました。

教えるために、英文法を学び直しました

授業を担当するにあたり、まず思い出したのは、自分が中学校や高校で受けてきた英語の授業でした。

先生はどんな順番で説明していたのか。どういう例文を使い、どのように問題を解かせていたのか。自分が学習者として経験したことを、総動員するような感覚でした。

ただ、私は留学などを通して、どちらかというと実践の中で英語を覚えてきたタイプです。
英文法は、むしろ苦手意識のある分野でした。

自分ではなんとなくわかって、使えていても、
「なぜそうなるのか」を学生に説明するとなると、話は別です。

授業で誤った説明をしないように、文法書を読み、理解が曖昧なところを確認し直しました。

「今までで一番、英語を勉強しているかもしれない」

そう思うくらい、授業のために勉強した時期でした。

初回のリスニングで忘れられない、学生の表情

担当したのは、英語を学び始めた段階の学生や、英語があまり得意ではない日本人の専門学校生でした。

初めての授業でリスニング教材を流したときのことです。

「今、最初に聞こえたこの部分……」

そう説明したとき、学生の皆さんがポカンとしていました。

私には聞こえている。でも、学生には同じようには聞こえていない。

同じ音声を聞いていても、そこから受け取れる情報がこんなに違うのだと、驚きました。
私の説明は、聞き取れていることを前提にしてしまっていて反省。

では、聞き取れない状態から、どうすれば聞き取れるようになるのか。

そこを考えることが、本当に難しかったです。

自分が分かることを、相手が分かる形にする難しさ

自分が問題を解くことと、学生が解けるように教えることは違います。

自分には当たり前になっていることも、学習者にとっては当たり前ではありません。説明を聞いても分からないのは、どの部分なのか。何を理解できれば、次に進めるのか。

授業を担当して、教える側には学習者との間にある差を捉える力が必要なのだと感じました。

毎回、何とか授業を進めていきましたが、今振り返っても、十分にうまく教えられていたのかは分かりません。

それでも、悩みながら準備を続け、1年間の担当期間を終えました。

授業準備に、とにかく時間がかかりました

英語講師の仕事も、授業をする時間だけでは終わりません。

説明する内容の確認、教材や練習問題の準備、テスト問題の作成、採点。
初めて担当する授業だったので、一から考えて作るものが多くありました。

テストを作るときには、授業で扱った内容に合っているか、難しすぎないか、学生の理解を確認できるかを考える必要があります。採点も、公平に評価できるように気を配りました。

日本語教師として担当した作文の授業は、添削や採点の負担が圧倒的に大きかったです。一方、英語の授業では、自分自身の学び直しも含め、授業準備にとても時間がかかりました。

同じ非常勤講師でも、大変さの中身は違いました。

英語非常勤講師:時給3,200円だけでは見えない、初年度の負担

報酬は時給換算で3,200円程度でしたが、授業のために勉強し、教材やテストを作る時間まで含めると、仕事に使った時間はかなり長かったと思います。

特に初年度は、使える教材や授業の進め方が自分の中に蓄積されていません。授業のたびに確認し、考え、準備することになります。

求人を見るときには、授業時間の報酬だけでなく、教材が用意されているか、どこまで自分で作成するのかも確認しておきたいと感じました。

英語を使えることと、教えられることは違いました

この1年間で、専門学校で英語を教えた経験はできました。同時に、教師という仕事の大変さを強く感じました。

英語が分かるからといって、相手にも分かるように説明できるとは限りません。自分の理解を確かめながら、学習者がどこでつまずいているのかを考える必要があります。

私にとっては、英語を教える仕事であると同時に、自分自身が英語を学び直す1年間でもありました。

「英語ができる」というだけで簡単に務まる仕事ではありませんでしたが、学習者の立場を改めて考える、忘れられない経験になりました。

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